御神楽少女探偵団「蘇る夢男」のおはなし 【解決編】 13折り目 終
お堂で意気揚々と事件の真相を語っていた御神楽時人。
うっかり外にいた犯人に聞かれちゃったよ☆ このスットコドッコイ。
犯人……つまり、譲太郎君と正男君の兄弟は子供特有の素早さで逃げて行ったのでした。
追いかける御神楽一行。
辿り着いたのはとある部屋。


部屋の中では譲太郎君と正男君が向かい合って座っています。
その静けさがコワイ。

そしてそんな二人の前には何やら謎の小瓶。
謎の小瓶……。

幼いながらも決心した表情の二人。
このままでは悲しい結末になってしまう! それを防ぐために御神楽時人は呼びかけます。

扉を激しく叩き、何度も何度も呼びかけ……
しかし、中からの応答はなく。

こうなったら扉をけ破るしかない!!
パワ――!!

……

…………
………………
結局誰も守れなかった。
御神楽探偵事務所の面々は、守れなかった幼い命をただただ茫然と見つめていたのでした。
事件は終わりました。
その結末が良かれ悪かれ、事件は終わったのです。
事務所に戻った一行。
御神楽時人は蘭丸君を連れて、どこかに遊びに行っているようです。そう……蘭丸君にとってやっと出来た同年代の友達。それがあんな事になり、蘭丸君の心の傷も深いのです。
少しでも気を紛らわせるために、御神楽時人がどこかに連れて行っているのです。

事件の真相を、財部権兵衛に明かしたとき、何と日頃温厚な御神楽時人が権兵衛を殴ったと言うのです。

理由は、「犯人が死んでよかった」、そんな権兵衛の言葉。
そもそも事件の発端は、権兵衛のせいだと言うのに。
そりゃあ殴るよ、殴って当たり前だよ、みんなで3発ずつ殴ろうよ。

でも私は言いたい事がある。
今回の事件、現場に早期に乗り込んだにも関わらず続々と事件が起こり防ぐ事が出来ず、しまいには犯人に推理を聞かれ逃げられて、自害させてしまう。
御神楽探偵事務所、失態ばかりじゃないか!!
修行しなおしてこい。これ以上、悲しい結末を迎えないように。
≪蘇る夢男 完≫
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